結婚が決まったら、挙式、披露宴、前撮りなどドレスを着ることになります。あこがれの瞬間を最高の状態で迎えたいですよね。

しかし、アトピー性皮膚炎や乾癬などでお悩みの方は、ドレス選びも気になるところです。また、皮疹がでているところをどうケアするか、隠すか、なども悩んでしまいます。いつごろから、どんな対策を始めたらいいのでしょうか。早めに対策を始め、本番に最高の自分を見せられるように、準備していくヒントをお伝えします。

1. 皮膚症状の全般的なコントロール

一番優先し、労力を掛けるべき所は実はここです。どうしてもワクワクするようなケアに目が行きがちですが、まず土台となるお肌の状態をしっかり整えないと、その他のケアはうまくできないことも多いです。現状の皮膚症状がうまくコントロールできていない場合、まずは主治医と相談して治療の見直しをしましょう。治療していない場合、半年前には開始したほうがいいです。ドレスを着るときにお肌の自己ベストを出せるように、しっかり治療することが大切です。

2. 普段見せないところのケア

背中、デコルテ、二の腕などは普段出さないところです。症状が残っていないか、特に念入りに確認しましょう。ドレスを試着したとき、出ている所をよくチェックし、どこが気になるのか確認しておきましょう。写真を撮っておいても良いかと思います。できれば、その写真を主治医に見せて、治し方を相談しましょう。

3. パートナーの理解

パートナーは、たいてい「そんな症状、気にしないよ」と言ってくれます。でも、気になっているところを治して自信をもって肌を出すためには、自分の肌の問題をよく理解してもらうことが大切です。かゆみの辛さ、どんなときに症状がひどくなるかなど、知ってもらうと安心です。できれば塗りにくい背中などは、塗ってもらうと良いです。一緒に治す気持ちが大切です。お肌が良くなったときに一緒に喜んでもらえることも、パートナーとの絆を深めるためには大切です。

4. 後遺症のケア

長く荒れていた皮膚には色素沈着がみられることもあります。継続的な皮膚炎のコントロールが一番ですが、色素沈着や苔癬化(ごわついたお肌)が問題になる場合も、あきらめずに可能なケアを行いましょう。当院ではメソアクティス、ジェネシスなどで治療しています。

5. スペシャルケア

マッサージ ブライダルエステなどでマッサージを受ける場合、擦るようなマッサージは避けた方が無難です。事前にどういう施術をうけるのか相談しましょう。敏感肌であることをお伝えする必要があります。

シェービング 背中などのシェービングを受けることは構わないですが、カミソリでやる場合は刺激になりやすいので注意しましょう。

そのほかに受けたい施術内容も、よく内容を聞いた上で主治医とも相談しましょう。

フェイシャル、美白ケア、脱毛などの専門的なケアは、アトピーや乾癬に理解のある皮膚科で相談することをオススメします。

当院では、花嫁さんの皮膚症状、予算などご希望に沿ったパーソナルプランを提案しています。効果をしっかり出すために、半年前には計画を立てることをおすすめしています。

ポイント

1. 皮膚の症状をできるだけ早くから、しっかり治療しましょう。

2. ドレスを試着したときに気になる場所をしっかり確認しましょう。

3. パートナーと一緒に治療に取り組みましょう。

4. 後遺症があるところも、あきらめずに治療しましょう。

5. エステなどの施術は、主治医に確認して活用しましょう。