乾癬(かんせん)に対する10種類目の生物学的製剤イルミアが発売されました。一般名をチルドラキズマブ(tildrakizumab)といい、IL-23という乾癬に関わる重要なサイトカインというタンパクをブロックする薬です。
ジャンル分けすると、「ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体製剤」となります。とても覚えきれません。
マニアックな話になりますが、IL-23はp40とp19という2つのパートに分かれており、p40は他のサイトカイン(IL-12)にも使われています。IL12は乾癬にさほど関わらないので、p19を抑えたほうが、より乾癬をピンポイントで制御できると考えられています。
皮下注射で、初回、4週後、それ以降は12週間隔で継続します。治療の効果は比較的長期に安定していることが特徴のようです。
薬価ですが、1本 487413円 です・・。高額療養費制度が必須になります。自己負担は3割負担の方で80100円 +α です(区分ウに該当する方)。治療の選択肢が増えることは患者さんにとって望ましいことですが、この薬価についてはどげんかならんかな、と思います。