ニキビは青春のシンボルと言われ、一時的な生理現象と思われています。しかし、ニキビは適切な治療を早期に行わないとニキビ跡を残してしまう、慢性炎症性皮膚疾患です。
にきびの最初の症状は、面皰(めんぽう)という皮脂が毛穴にたまった状態です。毛穴の先が閉じている白ニキビと、毛穴の先が開いている黒にきびがあります。その面皰が炎症をおこすと赤ニキビとなり、さらに炎症が進むと膿がたまります。


治す戦略は2つに分かれます。赤ニキビや黄ニキビが主体の急性炎症期、炎症が落ち着いたあとの白ニキビや黒ニキビを中心とした面疱を治療する維持期です。


一番大切なものは全部の期間で使うアダパレン、過酸化ベンゾイルという塗り薬です。これらを基本として抗菌剤を急性炎症期の間だけ使用します。ニキビ菌(C. acnes)の耐性化が世界的に問題になっています。抗菌薬の適切な使用は、あなたの治療だけではなく、ニキビになる未来の患者さんにも役立つことでしょう。


当院では維持期を意識して塗り薬を正しく使うことを重視しています。半年以上しっかりと毛穴を治療していくことで、ニキビがない肌を維持すること、そして将来のニキビ跡をしっかり予防していきましょう。

ニキビは病院で治療しましょう!