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顔の赤みには多数の原因があります

自己判断せず、皮膚科専門医で原因を見極めることが大切です

顔の赤みは、多くの方が「肌が敏感」「乾燥」「マスク荒れ」「酒さかもしれない」と自己診断しがちですが、実際にはさまざまな皮膚疾患が隠れています。顔面の赤い皮疹の鑑別には、酒さ、脂漏性皮膚炎、刺激性・アレルギー性接触皮膚炎、日光角化症、帯状疱疹、皮膚エリテマトーデス、皮膚筋炎などを考える必要があります。また、それらが複合的に存在することもあります。

顔の赤みは、原因によって「治し方」がまったく異なります。たとえば、酒さにステロイド外用薬を長期間使うと悪化することがあります。一方で、湿疹やアトピー性皮膚炎では適切な抗炎症外用が必要なこともあります。つまり、赤いからといって同じ薬で治るわけではありません

1. 酒さ:顔の赤みで特に多い原因のひとつ

酒さは、頬・鼻・額・あごなど顔の中央部に赤み、ほてり、毛細血管拡張、ブツブツ、膿疱、ヒリヒリ感などを起こす慢性炎症性疾患です。
酒さでは、以下のような症状がみられます。

症状特徴
持続する赤み頬・鼻を中心に赤みが続く
ほてり・潮紅温度差、飲酒、辛い食事、緊張、運動などで赤くなる
毛細血管拡張細い血管が透けて見える
丘疹・膿疱ニキビのような赤いブツブツが出る
ヒリヒリ・灼熱感化粧品や洗顔でしみやすい
眼症状目の乾き、充血、異物感を伴うことがある

酒さの診断は、血液検査だけで決まるものではなく、症状の分布、悪化因子、経過、ニキビや湿疹、膠原病との違いを総合的に判断します。日本の酒さコンセンサスでも、酒さの診断は臨床症状の視診、問診、悪化因子の確認をもとに行うとされています。

顔面の酒さ

酒さの治療

日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」では、酒さに対して病型別に治療が整理されています。丘疹膿疱型酒さではメトロニダゾール外用が推奨度A、アゼライン酸やスキンケア、テトラサイクリン系内服なども選択肢とされています。紅斑・毛細血管拡張型ではスキンケア、パルス色素レーザー、Nd:YAGレーザー、IPLなどが選択肢として示されています。
酒さ治療では、以下を組み合わせることが多いです。

治療目的
低刺激スキンケアバリア機能を整え、刺激を減らす
紫外線対策日光で悪化する赤みを防ぐ
メトロニダゾール外用炎症性のブツブツを改善
アゼライン酸炎症・毛穴詰まり・色調改善に使われることがある
ドキシサイクリンなど内服炎症が強い場合に使用
Vビームなど血管レーザー赤み・毛細血管拡張に有用
IPL赤み、毛細血管拡張、色むらに使われることがある

特に、赤みそのものや毛細血管拡張が主体の場合、塗り薬だけでは限界があることがあります。その場合、Vビームなどの血管レーザー治療が選択肢になります。

2. 脂漏性皮膚炎:鼻まわり・眉間・髪の生え際の赤み

脂漏性皮膚炎は、皮脂の多い部位に赤み、かゆみ、細かいフケのような鱗屑を起こす皮膚炎です。顔では、鼻の横、眉間、眉毛、額、髪の生え際、耳まわりなどに出やすいのが特徴です。2025年のレビューでは、脂漏性皮膚炎は皮脂、マラセチア、皮膚バリア、免疫反応などが関与する慢性再発性の炎症性皮膚疾患として解説されています。
酒さと脂漏性皮膚炎は見た目が似ることがあります。酒さは頬・鼻を中心としたほてりや毛細血管拡張が目立つことが多く、脂漏性皮膚炎では鼻まわり、眉毛、頭皮などにフケ様のカサつきが目立ちやすいです。ただし、両方が合併することもあります。

脂漏性皮膚炎の治療

脂漏性皮膚炎では、抗真菌薬外用、短期間の抗炎症外用、洗顔・洗髪習慣の見直しなどを行います。顔に強いステロイドを漫然と使うと、酒さ様皮膚炎や皮膚萎縮の原因になることがあるため、使用期間と強さの管理が重要です。

3. 接触皮膚炎:化粧品・日焼け止め・マスク・外用薬による赤み

接触皮膚炎は、化粧品、日焼け止め、ヘアカラー、マスク、洗顔料、外用薬、湿布、消毒薬などが原因で起こる皮膚炎です。刺激性接触皮膚炎とアレルギー性接触皮膚炎に分けられます。2024年の接触皮膚炎の鑑別に関するレビューでは、接触皮膚炎の鑑別として、脂漏性皮膚炎、乾癬、真菌症、酒さ、ループス、皮膚筋炎なども考える必要があるとされています。

接触皮膚炎を疑うポイント

ポイント具体例
新しい化粧品を使い始めた美容液、レチノール、ビタミンC、ピーリング製品など
日焼け止めでしみる紫外線吸収剤、防腐剤、香料など
マスク部位に一致する頬、鼻、あご、耳周囲の病変
外用薬を使って悪化市販薬、抗菌薬など
かゆみが強い特にかゆみが強い時は接触皮膚炎など湿疹系疾患を疑う

治療は、原因物質の中止、スキンケアの簡略化、必要に応じた抗炎症外用が大切です。原因を検索するために必要な検査はパッチテストです。自己判断でいろいろな化粧品を重ねるほど、原因がわかりにくくなることがあります。

4. アトピー性皮膚炎・敏感肌:バリア機能低下による赤み

アトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能の低下、炎症、かゆみが関与し、顔の赤み、乾燥、かゆみ、ヒリヒリ感が出ることがあります。日本のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024では、皮膚炎症のコントロール、スキンケア、外用療法、全身療法などが体系的に整理されています。顔のアトピー性皮膚炎は、酒さや接触皮膚炎、脂漏性皮膚炎と区別が難しいことがあります。また、顔にステロイドを長く使用している場合、ステロイド外用による酒さ様皮膚炎が混在することもあります。

5. 乾癬:顔の赤みとして現れることもあります

乾癬は、境界が比較的はっきりした赤い皮疹に、白色〜銀白色の鱗屑、いわゆるカサカサしたフケのようなものを伴う慢性炎症性皮膚疾患です。肘、膝、頭皮、腰まわりに多い病気ですが、顔に出ることもあります

顔の乾癬は、酒さ、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎と見た目が似ることがあり、診断が難しい場合があります。顔面乾癬は、髪の生え際に出るタイプ、眉間・鼻まわりなど脂漏部位に出るタイプ、典型的な乾癬局面として顔に出るタイプなどに分けて考えられることがあります。

乾癬を疑うサイン内容
頭皮のフケ・赤みを伴う髪の生え際、耳の後ろ、頭皮に厚い鱗屑がある
境界がはっきりした赤みぼんやりした赤みより、局面として見える
白っぽいカサカサがある銀白色の鱗屑を伴うことがある
肘・膝・腰にも皮疹がある顔以外の典型部位を確認することが重要
爪の変化がある点状陥凹、爪の肥厚、爪甲剥離など
関節痛がある乾癬性関節炎の可能性も考える

顔面病変を伴う乾癬は、単に「顔にも少し出ている」というだけでなく、重症度や病気の広がりを反映する場合があります。過去の研究では、顔面病変を有する乾癬患者では、発症年齢が若い、罹病期間が長い、爪病変や関節症状を伴いやすい、より広範な治療を必要とする傾向が示されています。

乾癬による顔の赤みの治療

顔の皮膚は薄く、ステロイド外用による副作用が出やすいため、治療薬の選択には注意が必要です。乾癬では、外用薬、紫外線療法、内服薬、生物学的製剤などを病変の範囲・部位・重症度・関節症状の有無に応じて選択します。日本でも乾癬に対する生物学的製剤や経口分子標的薬の使用指針が整備されており、特に中等症以上、難治部位、関節症状を伴う場合には専門的な評価が重要です。顔の乾癬では、脂漏性皮膚炎に似た「脂漏性乾癬」のような形をとることもあります。これは乾癬と脂漏性皮膚炎の中間的・重複的な状態として扱われることがあり、眉間、鼻まわり、頭皮、耳周囲などに赤みと鱗屑を認めます。そのため、顔の赤みが続く場合は、顔だけを見るのではなく、頭皮、耳の後ろ、肘、膝、爪、関節症状まで確認することが大切です。

6. 感染症:急な赤み・痛み・腫れは要注意です

顔の赤みの中には、感染症が原因のものもあります。感染症による赤みは、酒さや湿疹とは異なり、急に悪化する、痛い、熱をもつ、腫れる、発熱を伴うなどの特徴が出ることがあります。
特に注意すべき感染症には、以下があります。

感染症特徴
丹毒境界が比較的はっきりした赤み、腫れ、熱感、痛み、発熱
蜂窩織炎境界がやや不明瞭な赤み、腫れ、痛み、熱感
帯状疱疹片側性の痛み、ピリピリ感、水ぶくれ
単純ヘルペス口唇周囲などの小水疱、再発性
毛包炎毛穴に一致した赤いブツブツ、膿疱
白癬・カンジダカサカサ、環状の赤み、湿った部位のただれなど
伝染性膿痂疹びらん、かさぶた、浸出液、周囲への拡大

丹毒や蜂窩織炎では、赤みだけでなく、腫れ、痛み、熱感を伴うことが多く、早期に抗菌薬治療が必要になる場合があります。特に顔面の感染症は、眼の周囲に波及したり、重症化したりすることがあるため注意が必要です。

顔面の丹毒
顔面の丹毒

感染症を疑う危険サイン

次のような場合は、早めの受診が必要です。

危険サイン考えるべきこと
急に赤く腫れてきた丹毒、蜂窩織炎
痛みや熱感が強い細菌感染症
発熱・倦怠感がある全身感染の可能性
片側だけピリピリ痛い帯状疱疹
水ぶくれがある帯状疱疹、単純ヘルペスなど
目のまわりが腫れている眼周囲感染の可能性
膿が出る、かさぶたが広がる膿痂疹、毛包炎など
糖尿病・免疫抑制薬使用中重症化リスクが高い

感染症の場合、ステロイド外用薬を自己判断で使用すると悪化することがあります。特に白癬、ヘルペス、細菌感染では、炎症だけ一時的に抑えられて見た目が変わり、診断が遅れることがあります。

顔面白癬 tinea incognito
顔面の白癬

7. ステロイド外用による酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎

顔の赤みに対して、市販薬や以前処方されたステロイド外用薬を自己判断で使い続けると、一時的には赤みが引いたように見えても、長期的には赤み、ほてり、毛細血管拡張、ニキビ様のブツブツが悪化することがあります。2024年の研究では、ステロイド誘発性酒さは、2か月以上の過剰な外用ステロイド使用で生じることが知られ、リバウンド性血管拡張などが関与すると説明されています。また、2025年のStatPearlsでは、顔のステロイド外用は口囲皮膚炎の誘因となり、治療ではステロイド中止が基本である一方、急な中止でリバウンドが起こるため段階的な調整が必要な場合があるとされています。

ここが非常に重要です。
顔の赤みにステロイドを使ってよいかどうかは、病名によってまったく違います。
湿疹には必要な場合がありますが、酒さや口囲皮膚炎では悪化要因になることがあります。そのため、自己判断での長期使用は避け、皮膚科専門医の管理下で使用することが大切です。

8. 膠原病:ループス、皮膚筋炎などのサインとしての赤み

顔の赤みの中には、単なる肌荒れではなく、全身疾患のサインが隠れていることがあります。代表的なのが、全身性エリテマトーデス、皮膚エリテマトーデス、皮膚筋炎などの膠原病です。
皮膚エリテマトーデスでは、頬から鼻にかけて蝶のように赤くなる「蝶形紅斑」がみられることがあります。2024年のレビューでは、蝶形紅斑は頬と鼻梁に左右対称に出現し、鼻唇溝が保たれることが多く、紫外線で誘発されることがあると整理されています。
皮膚筋炎では、まぶた周囲の紫紅色の赤み、むくみ、手指関節のGottron丘疹、首・胸・背中の赤み、筋力低下などがみられることがあります。2026年のレビューでは、皮膚所見が疾患の最初の可視的サインとなることがあり、皮膚科医が早期評価を開始する重要性が強調されています。

皮膚筋炎

膠原病を疑うサイン

注意すべき症状疑うべき背景
日光で赤みが悪化するループス、皮膚筋炎、光線過敏
頬と鼻に蝶形の赤み皮膚エリテマトーデス
まぶたが紫っぽく腫れる皮膚筋炎
手指関節の赤い盛り上がり皮膚筋炎
発熱、関節痛、倦怠感膠原病の可能性
筋力低下、飲み込みにくさ皮膚筋炎などの可能性

このような症状がある場合は、美容やスキンケアの問題として扱うべきではありません。血液検査、皮膚生検、他科連携が必要になる場合があります。

9. ニキビ

ニキビや毛包炎でも顔の赤みが出ます。酒さの丘疹膿疱型はニキビに似ますが、面皰、いわゆる白ニキビ・黒ニキビが目立つか、頬や鼻のほてりがあるか、年齢、分布、スキンケア歴などで見分けます。

10. 光線過敏・日光による赤み

紫外線は、酒さ、ループス、皮膚筋炎、光接触皮膚炎、日焼け、光老化など、多くの顔の赤みに関与します。酒さでも紫外線は悪化因子のひとつであり、日本の酒さガイドラインでも、適切な遮光、低刺激性洗顔料、保湿剤の使用指導が選択肢として推奨されています。ただし、日焼け止め自体がしみたり、かぶれたりすることもあります。赤みが強い方では、低刺激性、ノンコメドジェニック、紫外線散乱剤主体の製品などを検討しますが、合う・合わないには個人差があります。

顔の赤みの治し方

原因別に治療を選ぶことが重要です

顔の赤みの治療は、単に「赤みを消す薬」を使うのではなく、原因を見極めて治療を組み立てる必要があります。

1. まず診断をつける

皮膚科専門医では、以下のような点を確認します。

確認すること内容
赤みの分布頬、鼻、口周り、眉間、まぶた、髪の生え際など
症状の性質かゆい、痛い、ヒリヒリ、ほてる、熱感がある
経過急に出たか、慢性的か、繰り返すか
悪化因子紫外線、温度差、飲酒、辛い食事、運動、化粧品
使用中の薬ステロイド、ニキビ薬、美容成分、外用抗菌薬
全身症状発熱、関節痛、筋力低下、倦怠感、眼症状
必要な検査真菌検査、ダーモスコピー、血液検査、パッチテスト、皮膚生検など

特に最近は、美容成分入り化粧品、レチノール、ピーリング、ビタミンC、ハイドロキノン、日焼け止め、マスク、自己流のステロイド使用などが複雑に絡み、診断が難しくなっています。

2. スキンケアをシンプルにする

赤みがあるときは、攻めのスキンケアよりも、刺激を減らすことが基本です。

項目推奨
洗顔こすらず、短時間で、低刺激性の洗顔料を使う
保湿セラミドなどを含む低刺激性保湿剤を検討
日焼け止めしみないものを選び、紫外線対策を継続
化粧品赤みが強い時期は種類を減らす
避けたいことスクラブ、ピーリング、強いマッサージ、頻回洗顔

酒さの管理でも、低刺激性洗顔料、保湿、遮光などのスキンケアは重要です。日本のガイドラインでも、酒さに対して適切な遮光、低刺激性洗顔料、保湿剤の指導が選択肢として推奨されています。

3. 薬物治療

原因によって薬は変わります。

原因主な治療
酒さメトロニダゾール、アゼライン酸、テトラサイクリン系内服など
脂漏性皮膚炎抗真菌薬、短期間の抗炎症外用、スキンケア
接触皮膚炎原因物質の中止、抗炎症外用、必要に応じてパッチテスト
アトピー性皮膚炎保湿、抗炎症外用、かゆみ・炎症のコントロール
口囲皮膚炎ステロイドの見直し、抗菌薬外用・内服など
膠原病血液検査、皮膚生検、遮光、外用・内服、他科連携
感染症抗菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬など

ここで大切なのは、顔の赤みにステロイドを使うべき病気と、使うと悪化しうる病気があるという点です。自己判断で市販薬や過去の処方薬を使い続けることは避けましょう。

4. レーザー・光治療

赤みが「炎症」ではなく、毛細血管拡張や血管反応として残っている場合、外用薬だけで十分に改善しないことがあります。その場合、Vビームなどのパルス色素レーザー、ロングパルスNd:YAGレーザー、IPLなどが選択肢になります。日本の酒さガイドラインでも、紅斑毛細血管拡張型酒さに対して、パルス色素レーザー、ロングパルスNd:YAGレーザー、IPLが治療選択肢として示されています。ただし、レーザーはすべての赤みに有効なわけではありません。湿疹、接触皮膚炎、感染症、膠原病の活動性がある場合には、まず原因疾患の治療が優先されます。

皮膚科専門医を受診すべきサイン

次のような場合は、早めに皮膚科専門医へ相談してください。

受診すべきサイン理由
赤みが数週間以上続く酒さ、脂漏性皮膚炎、膠原病などの可能性
ほてり・ヒリヒリが強い酒さ、バリア障害、接触皮膚炎の可能性
市販薬で悪化した薬剤性、接触皮膚炎、ステロイド誘発性の可能性
顔にステロイドを長く使っている酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎の可能性
まぶたの紫色の赤み、手指の皮疹がある皮膚筋炎などの可能性
日光で強く悪化するループス、皮膚筋炎、光線過敏の可能性
関節痛、発熱、倦怠感、筋力低下がある全身疾患の可能性
片側だけ痛い、水ぶくれがある帯状疱疹などの可能性
目の充血、乾燥、異物感がある眼型酒さなどの可能性

顔の赤みは、見た目の悩みであると同時に、生活の質に大きく影響します。酒さではQOL低下が問題になることも報告されており、単なる「赤ら顔」と軽く扱うべきではありません。

まとめ

顔の赤みには、酒さ、脂漏性皮膚炎、接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、乾癬、ステロイド外用による酒さ様皮膚炎、ニキビ、毛包炎、丹毒・蜂窩織炎・帯状疱疹などの感染症、膠原病、光線過敏など、多数の原因があります。

特に重要なのは、以下の4点です。

  1. 顔の赤みは、原因によって治療がまったく異なる
  2. 乾癬や脂漏性皮膚炎のように、カサカサ・鱗屑を伴う赤みもある
  3. 感染症では、抗菌薬・抗ウイルス薬など早期治療が必要なことがある
  4. ステロイド外用が必要な病気もあれば、悪化させる病気もある

そのため、顔の赤みが続く場合、あるいは急に悪化した場合は、自己判断で化粧品や市販薬を重ねるのではなく、皮膚科専門医で正確な診断を受けることが大切です。顔だけでなく、頭皮、耳、爪、関節症状、発熱や痛みの有無まで確認することで、酒さ・湿疹・乾癬・感染症・膠原病などを適切に見分け、治療につなげることができます。

この記事を執筆した人

日野 亮介(ひの りょうすけ)
日野皮フ科医院 院長 / 皮膚科専門医・医学博士
福岡県福津市にて皮膚科・美容皮膚科を診療。 乾癬・アトピー性皮膚炎の生物学的製剤をはじめ、Vビームなどのレーザー治療、 シミ治療をはじめとした美容皮膚科的治療にも幅広く治療に対応。 地域の患者さんが気軽に専門的な治療を受けられるよう、 保険診療と自費診療を組み合わせた診療を行っています。

参考文献

Kim BR et al: Current Clinical Perspectives on Rosacea Management: Insights From a Korean Multicenter Expert Opinion Survey. Ann Dermatol. 2026

Yamasaki K et al: An Attempt to Establish the Consensus Regarding the Diagnosis, Classification, and Treatment of Rosacea in Japan Using a Modified Delphi Method: The Japan Rosacea Consensus. J Dermatol. 2026.

山﨑研志. ほか: 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023. 日本皮膚科学会雑誌.2023.

Triviño FJN. et al: Seborrheic Dermatitis Revisited: Pathophysiology, Diagnosis, and Emerging Therapies—A Narrative Review. Biomedicines. 2025.

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