デュピクセント(デュピルマブ)

2018年から使用できるようになった、アトピー性皮膚炎の新規治療薬です。当院では多くの方に投与しており、良い成果を上げております。今までの治療を十分に行ってきたのにも関わらず6ヶ月以上皮膚症状がうまく改善しない方が対象となります。添付文書にも以下のように書かれています。15歳以上の患者さんが対象です。

ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤等の抗炎症外用剤による適切な治療を一定期間施行しても、十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ患者に用いること。

添付文書より引用

注射器型のシリンジと、自己注射に向いているペンの2つがあります。

デュピクセントはどんな薬?

インターロイキン4(IL-4)、IL-13という、アトピー性皮膚炎の炎症やかゆみに大きく関わる蛋白の働きを抑えます。正確には、デュピルマブは IL-4受容体α (IL-4Rα)をブロックする薬です。この受容体にIL-4, IL-13がくっつくことでいろんな炎症を起こすのですが、デュピルマブがIL-4Rαを邪魔することでIL-4, IL-13が働かないようになります。その結果、アトピー性皮膚炎の症状が改善します。

サノフィ社サイトより引用 デュピクセントが皮膚炎、かゆみ、皮膚のバリア機能改善に対して作用することを簡単に説明しています。

実際の投与スケジュール

初診時は問診、診察にて適応があるかどうかの確認を行います。また、他院からの紹介状があればより助かります。初診時にデュピクセントの投与はできません。

投与開始準備のため、導入日を予約させていただきます。導入日に現状の把握のため諸検査を行います。導入初回から自己注射を意識して練習を開始します。1本目は医師または看護師が注射しますが、2本目からはご自身で注射していただきます。慣れないことですので、できるようになるまで来院日ごとに指導いたします。

オンライン問診票へのリンクです。

自己注射がおすすめの理由

自己注射なんて怖いことしたくない、と思うのは当然だと思います。それでも自己注射が大切である2つの理由はこちらです。

  • 薬剤費が抑えられる(高額療養費制度を活用する)
  • 通院間隔が抑えられる

通院間隔をあけることができるのは、忙しい患者さんにとっては大変役立ちます。現在、当院でデュピクセントを始めとする生物学的製剤を使用されている方の中には、特急列車を使ったり高速道路を使ったりして来院される、かなり遠方の人もおられます。その通院にかかる手間やコストを減らすことは大変重要なポイントです。

高額療養費制度

薬剤費が高額なため、高額療養費制度を利用されることを強くおすすめします。収入や年齢により適応となる場合やそうでない場合があります。

高額療養費制度のシミュレーションはここから

自己注射をする場合、最大6本の注射薬を処方することができ、一部の方には高額療養費制度を用いて医療費の負担軽減が可能です。

デュピクセントに関するよくある質問

Q. 何回打てばいいの?
A. 回数の決まりはありません。

Q. 塗り薬は塗らないの?
A. 通常は今までの塗り薬をしっかり継続しつつ注射を行うことで、より高い治療効果が得られます。

Q. 注射は止めてもいいの?
A. 中断は可能で、中断した後の再開も可能です。

Q. どのくらい打てば効きますか?
A. 1回の注射でも効果は実感できると思います。3ヶ月くらい継続するとかなりの方で効果を得られます。

Q. 初診日に注射は可能?
A. 在庫をおいていないので、初診日には注射できません。注射開始日を予約して導入します。

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