花粉症

花粉症の時期になり、目の痒みや鼻水で悩んでおられる方も多いと思います。

今や花粉症は国民病ともいえるほどポピュラーなものです。皮膚科医としては鼻水などに対処することは少ないですが、この時期になると顔が痒くなる方がよく受診されます。また、印象としては増加傾向にあるように思います。

今年の九州地方のスギ花粉飛散量は少ないことが予想されていますが、そろそろ注意が必要です。↓↓

https://tenki.jp/forecaster/t_yoshida/2021/01/20/11215.html

花粉皮膚炎って一体何?

多くの方は自覚症状としてスギ花粉症を持っており、目の痒みで目を擦ったり、鼻をかみすぎたりすることによる皮膚炎がみられる事があります。しかし、それだけではなく、頬から首にかけて広い範囲で痒みを自覚されたり赤くなったりする方も多いです。後者を「花粉皮膚炎」と呼んでいます。もちろん正式な病名ではありません。花粉症の自覚症状が無い方でもみられることがあります。

実はアトピー性皮膚炎の症状かもしれません。アトピー性皮膚炎のある方は、もともと目の周りが痒くなりやすく、花粉による刺激に弱いです。

乾燥する時期に花粉がつくと目の周りが痒くなりますよね。

治療はどうしたらいいの?

花粉症のある方は抗ヒスタミン薬を中心としたお薬でしっかり治療することで諸々の自覚症状を改善させ、掻かないようにすることが重要です。特に荒れているところの皮膚はステロイドなどの塗り薬を使い、痒みを中心とする諸症状を治すことは大切です。また、花粉皮膚炎の予防としては日常的な保湿などをはじめとしたスキンケアが大切です。まだ、湿度が低く皮膚が乾燥してバリア機能が落ちやすい状況にあります。花粉がついた顔を洗うことも大切ですが、ゴシゴシこするように洗うと顔のバリア機能が痛めつけられて逆効果です。メイクを落とすときも気をつけましょう。

福岡県に住んでいると黄砂やPM2.5が多い日もつらいです。この時期はダブルパンチなのです。

友だち追加

診察予約は↑こちらからお願いします!