当院では、帯状疱疹ワクチンを接種しています。50歳以上で、任意接種です。2種類のワクチンがあります。過去に帯状疱疹になったことのある方も接種可能です。帯状疱疹はみずぼうそうのウイルス、すなわち水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により起こります。非常に強い痛みを伴うことが特徴です。皮膚の症状が治った後も神経痛が長引くこともあるため、ワクチンによる予防はとても大切です。2016年から水痘ワクチンが50歳以上の帯状疱疹の予防の適応を取得しました。また、効果の高いサブユニットワクチンであるシングリックスも使用できるようになり、多くの方に役立てるようになりました。以下は使い分けのフローチャートです。

ご予約はお電話またはページ下のお問い合わせフォームからお願い致します。問診票のダウンロードも可能です。

水痘ワクチンは生ワクチンのため妊婦、非完解状態の血液がん患者、造血幹細胞移植後、固形がんで3ヶ月以内に化学療法施行の患者、免疫抑制療法施行中(ステロイド、シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン等を投与されている場合)の患者、生物学的製剤使用中の患者、HIV患者などは禁忌になっています。免疫抑制状態の患者さんたちは帯状疱疹のリスクが逆に高くなるにもかかわらず、ワクチンが使えないというジレンマが有りました。

生物学的製剤を使用できる当院では、このようなリスクを減らすためにシングリックスも導入することにいたしました。成分にアレルギーがある方以外には禁忌がありません。高額で痛いのですが、有効性は非常に高く、2回の接種による帯状疱疹の発症予防効果は、50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%です。また帯状疱疹後神経痛の減少率は、50歳以上で100%、70歳以上で85.5%と、いずれも高い効果が認められています1)2)。副反応として、注射部位の痛みや赤みが3日ほど続くことが知られています。詳しい説明は、下の表をご覧下さい。

インフルエンザワクチン接種7日後から使用可能です。

ワクチンが多くの人に行き渡り、帯状疱疹で苦しむ方が一人でも減ることを願っています。

文献1-4および各薬剤の添付文書から表を作成

予約制になります。お電話またはお問い合わせフォームからご連絡下さい。

  

参考文献

1)Lal H, et al. NEJM. 372(22), 2087-2096, 2015 

2)Cunningham AL, et al. NEJM. 375(11), 1019-1032, 2016 

3)Oxman MN, et al. NEJM. 352(22), 2278, 2005

4)Oxman MN, et al. J Infect Dis. 197(Suppl 2) S228, 2008