福津市周辺の高校も、もうすぐ卒業式を迎えます。卒業式が終わったらすぐにピアスをあけたくなるものです。当院にはピアスを開けるためにたくさんの方が来られます。開けた後のトラブルも多いことを知っておかなければなりません。そのため、事前に検討、準備しておいてほしいことを記します。
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ピアスを計画する前に検討しておくこと
金属アレルギーはありませんか?
バイト先、職場はピアス禁止じゃないですか?
進学先はピアス禁止じゃないですか?
保護者の同意は得られますか?
飲食店をはじめ、ピアスが禁止されている職場もあります。開けたい気持ちがはやるときですが、事前に確認しておくことを勧めます。透明のプラスチックピアスを入れ直す、というのもピアスホールが安定するまでおすすめできません。その結果、せっかくファーストピアスを入れたのに外してしまった、という悲しい例もあります。
ピアスをあけるときは痛いの?
ピアスホールをあけるときの痛みは一瞬ですが、入れた後少しの間ジンジンします。
ピアス穴をあける位置は慎重に決めよう
ピアス穴はやり直しがききにくいです。どんなデザインでも似合うように、また、将来のピアスが装着できるように計画して穴を開けたいものです。極端に上になったり、下になるとつけられないものがあったりします。あけ直しもトラブルにつながります。
ピアスの位置を決めるためのポイント
- 正面から見たときに左右対称かどうか
- 正面からピアスが見えるかどうか
- ピアスを複数開ける際は中央より内側に開ける
ピアスを空けた後におこるトラブル
ピアス穴の化膿
多くはピアス穴が安定する前にピアスの出し入れを行い、穴を刺激してしまうと起こります。主に抗生物質を使って治療します。特に、使いはじめ1ヶ月前後で確認のために外してみたあと、再度入れ直すときなどにトラブルになることが多いです。できるだけそっとしておいて下さい。トラブルがあった際は、早めに皮膚科を受診しましょう。
ピアスが埋まってしまう
寝ているときなど、ピアスのヘッドやキャッチの部分が埋まってしまうことがあります。医療機関での対処が必要です。場合により局所麻酔をして取り除いています。
ピアス裂傷(耳垂裂)
ピアスを服やタオルなどで引っかけて切れてしまう、重たいピアスを長時間付けることで少しずつ裂けてくる、などの原因があります。
ピアスケロイド
ピアス穴に固まりができてくることがあります。ケロイド体質のない方でも、ピアス穴の化膿などが続くとできやすいです。貼り薬(ステロイド)や飲み薬(トラニラスト)もしくは手術などで治療します。
かぶれ(接触皮膚炎)
ピアスの金属、おもにニッケル、コバルト、クロムという金属で起こります。レジンなどでも起こります。当院では金属パッチテストを行うことができますので、原因の検索が可能です。
ピアスを開けた後の注意点
1-2ヶ月はつけっぱなしにする: 開けた直後は生傷と同じなので、安定するまではつけたり外したりしないようにして下さい。ジュクジュクしたり、化膿するなどのトラブルが起こりやすいです。
衣服やタオルに引っ掛けない: よくうっかり引っ掛けて、ピアス穴が裂けたり、傷ができたりします。
サウナに入らない: 金属は熱伝導率が高いため、やけどになりやすいです。
ピアスのご予約はweb予約ではなく、お電話にて0940-43-5521までご連絡ください。