初めて乾癬と言われた方へ

乾癬という診断をされたら、「これからどうなってしまうのだろう」とか、「治るのかな」とか色々と不安な気持ちが出てくることもあるでしょう。そのような不安を少しでも減らすため、このページを作成しました。もし、「治りません」と言われたら、かなりショックを受けられたと思います。現状、乾癬を完治できる薬はありませんが、今あるブツブツを全て消してしまうこと(寛解といいます)、適切な治療を継続することでそれをキープすること自体は可能です。このページに関しては、実際に何人もの乾癬患者さんたちに見てもらい、意見をいただいた上で作成しています。多くの患者さんたちが適切な治療に結びつくことを願っています。

乾癬について知りましょう

乾癬に対する正しい知識をもつことは、症状の改善にも結びつきます。正しい知識と正しい治療法は乾癬改善のための最短ルートです。

乾癬は決して感染しません

院長は「乾癬は感染せんバイ!」というタイトルで、全国で市民向けの講演を年に数回行っています。他の人にうつすことがない、ということはあなた、およびあなたの周りの大切な方々に一番知っておいて欲しいことです。

ネットでの検索はほどほどに

インターネットでの情報は、正しいものもありますが、中には誤った情報、科学的根拠に乏しい高額な民間療法への誘導を目的とした情報など様々なものがあります。信頼のおける医療機関、製薬企業、患者会などが作成したページなどから必要な情報を得ていく方がよいでしょう。

治療法についてよく相談しましょう

乾癬の治療法は塗り薬、飲み薬、光線療法、注射などたくさんの選択肢があります。皆さんの症状、ライフスタイル、希望に応じて方針を決定していきます。現状をよく把握し、治療の内容を納得いくまで話し合って決定するとよいと思います。重要なこととして、治療していく上でどのような状態を目指すのか目標を立てると良いです。スカートをはくのに抵抗感が無い状態、とか温泉に抵抗なく行ける状態などが良くある例です。そのような目標を立てたら、主治医と一緒に最短距離で目標を達成できるように治療方針を考えましょう。

皮膚科医はあなたの味方です

医療機関でなかなか思ったことを話せなかった、という経験は多いと思います。多くの医療機関では患者さんがたくさん来られるのでご自身の気持ちを出せずに診察時間が終わることも少なくありません。これだけは知っておいてほしいのですが、皮膚科医はあなたの乾癬を治したいのです。診察室でいろんなお話をすることがあると思いますが、この前提だけは忘れないでください。

悩みを一緒に解決する仲間がたくさんいます

おそらく、あなたの知り合いに乾癬の方がいない、という方がほとんどだと思います。そうすると、乾癬に対する付き合い方を相談する相手がいないので孤独感を味わいがちになります。遠慮がちの方はご家族にも相談できないこともあります。でも、あなたは決してひとりではありません。まず、全国には約20の乾癬患者会があります。院長は福岡、山口の乾癬患者会相談医を務めております。多くの方が参加されており、そこでは知識を深めるだけでなく、悩みの共有、情報交換など有意義な時間を過ごすことができます。共感してくれる仲間が見つかると、治療へのモチベーションが上がるだけでなく、心の安定にもつながります。ぜひ、お近くの患者会をのぞいてみてください。オンラインでもイベントが行われていることがあります。

Inspire Japan WPD project の2020年版Tシャツを着ています。院長はアドバイザーを務めています。

乾癬外来

30分枠で乾癬のお悩みや治療の相談を行います。オンライン問診票を記載して下さると診察時間を多く取れるのでオススメです。ご予約の上、受診していただきます。当乾癬外来は、全国各地からの受診、およびご相談をお受けしておりましたが、県外など遠方から来られる方は、移動リスクを考え、下のオンライン相談室もオススメしております。

オンライン乾癬相談室

当院が遠く受診できない、と言う方に向けたオンライン相談室です。最初の10分無料、以後10分ごとに2000円(+税)をいただいています。30分で終了となります。処方箋の発行など治療は行いません。セカンドオピニオンとしてもご利用いただけます。

現在予約は2ヶ月以上先になっています。